・エレキギターの練習って歪ませた方が良いの?
・クリーントーンの方が良く聴こえそうだけど・・・
ギターを練習していて、こんな疑問を持ったことってありませんか?
ロックやる人なら歪ませたほうが良い気もするし、でもしっかりクリーントーンで自分がどんな音出しているのかも確認したほうが良い気がする・・・
結論から言うとエレキギターの練習時の音は、練習内容によって変えると良いです
今回は、エレキギターを練習する際、どんな内容によって音を変えれば良いのかを解説していきます
クリーントーンで練習すると良い項目
クリーントーンとは、エフェクト類を一切使っておらず、アンプの【GAIN】つまみも控えめ、音が一番分かりやすい状態です
僕は結構クリーントーンで練習することの方が多いです
また、クリーントーンは歪ませた音に比べて音量が小さくてもハッキリ聴こえやすいので、騒音トラブルになりにくいというメリットがあります
クリーントーンで練習すると良い項目には、次の4つがあります
- コード
- スケール
- アルペジオ
- カッティング
①コード
コードを練習する際は、クリーントーンで練習したほうが響きがよく聴こえると思います
逆に、歪んだ音だと濁ってしまってどんな音を出しているのか分からなくなってしまいます
歪んだ音でコードの練習を続けていくと、正しい音の響きが分かりづらくなってしまうので、コードの練習をするなら、クリーントーンで練習しましょう
②スケール
スケール練習の場合、音というよりは指の配置やポジションを覚えるのが目的なので歪んだ音で練習するメリットがないです
歪んだ音でスケール練習しても良いんですが、ポジションを覚えられれば良いので、歪んだ音でなくても良いし、極端な話、生音でも良いわけです
特に歪んだ音でやる目的がない場合、スケール練習はクリーントーンで良いと思います
③アルペジオ
ここで言うアルペジオとは、コードを押さえた状態で音を伸ばすアルペジオのことではなく、コードの構成音を弾くアルペジオのことを言います
難しい理論の話は省きますが、例えばCmaj7のコード構成音は(ド・ミ・ソ・シ)なのでその音だけを出す練習です
アドリブ演奏をする際は、コードトーンを知っておくと調和の取れた綺麗でまとまりのあるフレーズになるので、アルペジオ練習はとても大切です
ですが、最も省かれやすい項目とも言われています
理由は難しいから、だそうです
確かに全部のコードの音なんてかったるくって覚えたくはないですよね
でも、大切なんです
アルペジオ練習もまた、ポジションと音の響きを覚えるのが目的なのでクリーントーンで十分です
④カッティング
カッティングだと理由がイメージしやすいんじゃないでしょうか
カッティングで最も大事なのは音が出ている実音ではなくブラッシング音です
歪んだ音でのカッティングだと音がしっかりミュートできているかも分かりづらいので、カッティング練習はクリーントーンで行うようにしましょう
歪みの量にもよりますが、自分が違和感を感じないレベルであれば多少は歪ませても大丈夫だと思います
ここは好みになってくるので、調整してみてください
分からなかったら、クリーントーンで練習しておきましょう。それが一番分かりやすいですからね
歪ませた音で練習すると良い項目
歪ませた音とは、アンプの【GAIN】や【OVERDRIVE】などのつまみを回したロックっぽい音のことです
エフェクターを使って歪ませたりもします
歪ませた音で練習すると良い項目は次の4つがあります
- サステインの確認
- ブリッジミュート
- ピッキングハーモニクス
- 消音
①サステインの確認
サステインとは、音の伸びのことです
ギターは撥弦楽器(はつげんがっき)と言って、弦を弾いて音を出す楽器ですが、弦は弾かれた後どんどん音が衰退していきます
つまりだんだん音が小さくなっていくんですね
このサステインの具合が、クリーントーンだと分かりづらいです
逆に歪んだ音だとサステインの確認が容易にできるので、自分の出している音がどれくらい伸びているのか確認したい場合は、歪んだ音で練習すると良いです
②ブリッジミュート
ブリッジミュートとは、右利きの人なら右手の手刀をギターのブリッジに置いて音をミュートさせながら弾くテクニックのことです
ロックでは定番で必須項目とも言えますよね
このブリッジミュートは、クリーントーンだと「ペケペケ・・・」となんとも頼りない音になってしまいます
ジャンルによってもクリーントーンでブリッジミュートすることはありますが、あえてクリーントーンで練習する恩恵はハッキリ言ってあまり無いんです
また、ブリッジミュートは右手のちょっとした浮かせ具合によって音が全然変わってくるので、そう言った変化も歪んだ音でないと感じ取りにくくなってしまいます
なのでブリッジミュートを練習する際は、歪んだ音で練習するのがお勧めです
③ピッキングハーモニクス
ピッキングハーモニクスとは、ピックを持った親指の側面を少し弦に当ててハーモニクス音を出すテクニックです
これもまたロックでは頻出のテクニックですね
慣れるまで少し時間が掛かるかもしれません
これは歪んだ音でないとなかなか効果が実感できないと思います
クリーントーンでも一応音は出ますが、かなり聴こえづらいので自分が正しく弾けてるかどうかすら分からなくなってしまいます
なのでこれはぜひとも歪んだ音で臨みましょう!
④消音
「音を消す」と言うテクニックって、結構おざなりになりがちなんです
音をしっかり止めるべきところで微妙に6弦が鳴ってたりとか、よくあると思います
そしてこの消音のテクニックは、クリーントーンであればあるほど「ごまかしが効いてしまう」んです
つまり、クリーントーンではしっかり消音できてたと思ったら歪んだ音だとノイズだらけ・・・って言うことが結構あります(経験談)
歪んだ音だとちょっとの音でもすぐにな鳴ってしまうので、その状態でしっかり消音できてこそ、消音のテクニックを身につけたと言えます
まとめ:状況によって使い分けていこう!
僕も毎日、練習項目によって音を使い分けています
状況によってクリーンか、歪んだ音かを使い分けていけるギタリストになりたいですね
練習用のアンプとしてはYAMAHAのTHR5というアンプがお勧めです
歪んだ音も出ますし、クリーントーンも綺麗なのでお勧めですよ
こちらの『【ギター初心者】実際に使ってみた感想もお伝えします!初心者におすすめの自宅演奏用ギターアンプ3選!!』という記事でも紹介しているので合わせて参考にしてみてください