世の中の大半の方は独学でギターをやられていることと思います
でも独学だとどうしても学べることには限界があり、伸び悩むことも多いと思います
そうなると教則本を購入するという手段になりますが、世の中には本当にたくさんのギター教則本が存在します
教則本を執筆しているのは皆さんプロなので優良な教則本もありますが、中には読者を混乱させてしまうような教則本も存在しているのは事実です
そうなると教則本選びも慎重になるべきで、失敗したく無いですよね
今回は何冊も教則本を購入してきた僕が、これは伸び悩む人にお勧めしたい!と思うギター教則本をご紹介します
それがトモ藤田さんによる『基礎力向上のための独奏エチュード』です
この商品はこんな方にお勧めです▼
- 独学でギターをやっているけど、伸び悩んでいる
- ずっと同じジャンルばかり弾いてるけど、そろそろ他のジャンルにも手を出してみたい
- クオリティの高い曲をコピーして自分の引き出しを増やしたい
トモ藤田さんってどんな人?
まずトモ藤田さんのご紹介をしたいと思います
京都府出身でバークリー音楽大学という音楽の超名門校に入学し、卒業後同大学のギター講師に就任し、現在もアメリカに在住しギター講師をなさってます
あの有名ギタリストであるジョンメイヤーもトモ藤田さんに師事していたそうです
めちゃくちゃすごい方です
トモ藤田さんはYou Tubeでも活動されており、英語バージョンと日本語バージョンの動画をたくさん投稿されていて、技術的な話だけではなく、ギタリストのマインド的な話もしてくれてるので僕も非常に参考になりました
このように生徒さんとセッションしている様子や、有名曲の弾き方などをレクチャーしてくれていて非常に参考になるので一度試聴してみることをお勧めします
基礎力向上のための独奏エチュードには『9つ』の練習曲が収録
こちらの教則本には9つの練習曲が収録されています
- Twinkle Twinkle Little star(きらきら星)
- Hoi Hoi Hoi
- Three on six
- Blues for Joe
- Mountain River Valley
- Room 418
- Kyoto
- Samuel John’s Groove
- Just Funky
ポップス、ブルース、ジャズ、ファンク、マイナーブルース、カントリーブルースなど、多岐に渡っています
難易度は数字が大きくなるにつれて難しくなっていき、特に⑨の【Just Funky】は作曲者本人であるトモ藤田さんが「特に難しい」と言っておられるように難易度は高いです
ですが、しっかりと順を追って練習していけば絶対に不可能では無いので根気よく練習していきましょう
では9つの曲全て弾いた僕が、1曲ずつ解説していきます
トモ藤田さんの公式You Tube に挙げられている動画があれば載せていきますので合わせて参考にしてください
①Twinkle Twinkle Little Star
上の動画はトモ藤田さん本人によるものですが、教則本に記載してあるのはかなり簡略化されているのでご安心ください
初心者の方でも弾きやすいと思います
きらきら星は皆さん知っていると思うので人前で弾いてみると「おっ」っと思われるかもしれません
この曲はキーを「E」に設定してあります
また、要所要所でフィルインを入れてあって、「このコードの時はこういうフィルインの入れ方があるよ」という解説もしてあります
リズムギターを弾く上で非常に参考になるので、難易度①だからと言って侮れませんね
ジミ・ヘンドリックスの【Little Wing】という曲はこういったフィルインの入れ方をしていてギタリストにとって必聴ものなので、もし聴いたことない方は一度聞いてみてください
②Hoi Hoi Hoi
この曲はロックポップによくあるコード進行を使ったものです
キーは「G」で、開放弦を使った綺麗な響きが特徴的です
また、この曲では【トライアド】を上下させるフレーズがあります
トライアドとは、3つの音で構成された和音のことです(Cコードならド・ミ・ソ)
トモ藤田さんは、別の著書でもトライアドの重要性を提唱しており、僕も非常に参考にさせていただいてて、今でも毎日トライアドの練習はします
この曲は、そのトライアドの実戦での使い方が学べる曲でもあるのでぜひ挑戦してみてください
トモ藤田さんのトライアドに関する教則本をレビューした記事も合わせてどうぞ
③Three On Six
これはシャッフルビート(跳ねたリズム)のブルースです
前半は指弾きによるコードを押さえています
ジャズやブルースではこの曲のようにコードを簡略化した押さえ方で演奏する事が頻出するので、ジャズやブルースのリズムギターをやってみたいという方にはお勧めです
後半は単音弾きや、3度フレーズ、6度フレーズによるソロです
初心者の方は3度だとか6度が何かはまだ分からなくて良いです
簡単にいうと音程のことなんですけど、難しい理論的な話がついてくるので割愛します
こういうフレーズがあるんだ、ということを覚えておけば良いと思います
④Blues For Joe
この曲は少し難易度が高いです
ジャズの曲ですが、コードが目まぐるしく変わるうえ、テンションコードも頻発して出てきます
また、ジャズでよく出てきる【ウォーキングベース】というテクニックも出てきます
解説ではウォーキングベースの簡単な作り方やジャズっぽくなる方法などが載ってます
非常に多くのコードが出てきて、今まで押さえたことのない形のコードも出てくるかと思いますが、全てを演奏しきる必要はないので、気に入った部分だけでも練習してみると良いと思います
この曲を弾くと
- 「こんな押さえ方があるんだ!」
- 「こういうコードの繋げ方があるのか!」
と得られるものは本当に大きかったです
僕も今でも定期的に弾いてます
⑤Mountain River Valley
この曲ではファンクギターが学べます
コード進行は【Sunny】というボビー・ヘブの曲のコード進行を元にしているようです
上に記載した生徒さんとのセッション動画で演奏している曲がまさにそうです
解説部分では、カッティングのコツやスウィングのリズムの重要性を取り上げています
この曲をしっかり弾けるようになると、のちに出てくる【Just Funky】が少しは楽になってくるんじゃ無いかな、と思います
トモ藤田さん本人も【Just Funky】の項目でそうおっしゃってました
⑥Room418
僕のお気に入りの曲の一つです!
爽快なポップ曲で、開放弦を多用してギターの綺麗な響きがうっとりします
この曲ではストロークパターンをしっかりと意識して、ピッキングの強弱の違いをはっきりとさせることが大事と書かれています
元々はアコースティックギター用に作られたようですが、今回はエレキギターで演奏してあります
この曲は単音などのソロは無く、ひたすらコードを響かせています
コードを綺麗に演奏するのがいかに大事かを再認識させてくれるような曲ですね
⑦Kyoto
この曲は哀愁漂うマイナーブルースの曲です
トモ藤田さんのライブでも定番になっています
この曲ではクリーントーンによるチョーキングの音程の大切さを解説しています
また、この曲でもトライアドを上下させるフレーズがあります
バックで鳴っているコードのトライアドを弾けるようになれば、アドリブの時に非常に流れが良くなります
それほどトライアドを練習することは大切だということですね
コード演奏に関しても、コードによって右手のピッキングの位置に違いがあったり、様々な学びが得られる曲です
⑧Samuel John’s Groove
この曲は指弾きによるカントリーブルースの曲です
親指で一定のリズムでベースパートを弾くのが最初は慣れないかもしれませんが練習していくうちに慣れてきます
また、タッチによる音色のコントロールについても言及していて、ボリュームノブは7〜8くらいがお勧めだとか、音に関することが書かれています
この曲のフレーズはブルースでよく聞かれるフレーズが多く、様々な曲に応用が効くので練習しておくと良いと思います
⑨Just Funky
最後の難関です
この教則本の集大成と言っても過言ではありません
とにかくむずいです
ですが、弾き終えた後の爽快感は何にも変えがたいものがあります
演奏の前に、解説のところに基礎練習の項目があるのでまずそこからトライしてみましょう
また、この曲の演奏ポイントの一つとして、3連符を交えた独特のピッキング方法があります
この動画ですと0:23秒あたりです
とても独特なニュアンスですよね
このニュアンスの出し方も解説しています
この曲は難易度が非常に高いですが、これを弾き終えた時、必ずギターの技術が飛躍的に向上していると自信を持って言えます
僕もずっと練習しています
トモ藤田さんには到底足元にも及びませんが演奏していてとても楽しいです
この曲を弾いたことは僕のギター人生において間違いなく衝撃的な出来事でした
それくらいに思わせてくれる曲です
まとめ
いかがでしたか?
難しそう!と感じた人もいるかと思います
確かに難しい曲もありますが、この教則本を使って得られたものはとても大きいです
そして9曲とも全てボリューミーな曲で弾きごたえはバッチリです
「独学でギターをやっていて伸び悩んでいる・・・」
そんな人はぜひ、こちらの【基礎力向上のための独奏エチュード】を検討してみてください
実際に体験した僕が自信を持ってお勧めできる1冊です
楽しいギターライフを!!