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ギター演奏には必要ない?音楽理論を学ぶことで得られる3つのメリットを解説

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ギターは楽器人口がとても多く一番身近であるぶん、一番疎かになりやすいのが音楽理論です

「ギター演奏に音楽理論は必要なのか」

この論争は今後ともなくなることはないと思います

しかし個人的には音楽理論を学ぶことで3つのメリットが得られると思っています

  • 他の演奏家の言ってることが理解できるようになる
  • アドリブ演奏の時に役立つ
  • 曲のコピーをする際に役立つ

他の演奏家の言ってることが理解できるようになる

ネット上でもリアルでも良いんですが、たまにこの人何言ってるんだろうって思うことってありませんか?

「じゃあキーはC#mで」
「さっきのフレーズはリディアン?」

音楽理論を知らない人にとってはさっぱりですよね

でも音楽理論を学んでいるとこのような会話にスムーズに入れるようになる、また理解できるようになります

別に無理して会話に入ったりする必要はないんですが、少なくとも

「この人何言ってんの?わからん!」

という状態を脱することができます

英語が話せない状態でアメリカに単身入国しても言葉が通じないので困りますよね

でもあらかじめある程度英語を学んでおけば完璧ではなくても相手が何を言ってるのか大体わかります

音楽理論も同じようなもので、音楽理論はいわば音楽業界の言語みたいなものです

アドリブ演奏の時に役立つ

アドリブ演奏の時にも音楽理論を知っておけば役立ちます

バックで鳴っているコードはなんなのか、それに対する適切なテンション、スケールはなんなのかを知っていて弾く状態と知らないで引く状態では雲泥の差です

知らないで弾くというのは、結局は勘で引くのと同じことになるので、はちゃめちゃな演奏になりがちなんです

手探り手探りに状態で弾いているうちに、曲はどんどん進行してしまうので追いつかなくなり、パンク状態になってしまいます

曲のコピーにも役立つ

音楽理論を学んでいると、曲をコピーするのにも役立ちます

より深く曲の構造を理解できるようになるんです

以前、『1度覚えた曲を忘れにくくする方法』という記事にも書きました

【ギター初心者】もう忘れない!1度覚えた曲を忘れにくくするための方法! 「あれ?この曲のイントロどう弾くんだっけ?」 「ソロのフレーズってどんなんだっけ?」 ギターでもベースでも、楽器...

曲をコピーする時にスコアに直接書きこむ、というものです

この記事の時は、理論的な説明は極力省きましたが、詳しく説明していきます

僕のやっている手順はこのようになります

①まず曲のコード進行をアナライズ(楽曲分析)し、ディグリーネーム(IIm7とかⅤ7とかのローマ数字)を書く

②ギターのパターン(アルペジオ、ブリッジミュートなど)を把握し、書く

③ギター以外のパートも、どんな動きをしているのか大まかに書く

④ギターソロはどんなポジションで弾いてるのか、どのスケールを使ってるのか、外れた音を使っていたらそれは経過音なのかクロマチック的な動きなのか、バックで鳴っているコードは何か、そのコード進行はイントロ、Aメロなどと同じか、もしくは新しいコード進行なのかを把握し、書き込む

⑤その他、気になった点を即座に書き込む

このように僕は1曲をコピーするのに結構手間をかけてコピーします

でもそのおかげで1ヶ月弾いていないような曲でもすぐ弾けるようになります

「あ、あの曲のキーなんだっけ。あ、Gマイナーか。で、確かAメロの部分にはこういうことを書き込んだな」

と、書き込む事によって脳が記憶してくれるんですね

理論的なことを知らない状態でも書き込む事によって忘れにくくはなるんですが、理論的なことを知った上で曲の特徴を書き込むとさらに脳に深く刻み込まれます

この点も音楽理論を学ぶ上でのメリットです

理論を知らずにセッションに参加した時の苦い思い出

僕は昔、音楽理論とかほとんど知らない状態でセッションに参加したことがありました

当時mixiで知り合った人に

「とりあえずギター持ってここに来て」

と言われたので指定された場所に行ってみました

夜中の23時くらいに車を走らせ、2時間近くかかりました

着いた先は小さなライブハウスで、既に12〜3人くらいの人が集まってました

で、軽く雑談したあとセッションをやることになりました

僕は焦りました

「え、セッションって俺やったことないんだけど!!」

心の中はバクバクでした

そんなこんなでセッションが始まりました

で、いざ始まったら何も弾けない!!

当然と言えば当然なんですよね

今まで自宅でポツポツと好きな曲をコピーするだけだったのが、いきなりアドリブ演奏をしろなど、無理があります

当然何も準備もしてない僕が弾けるはずもなく、適当に弾いてました

リズムもへったくれもあったもんじゃありません

とりあえず鳴らしていました

なんとかしっちゃかめっちゃかなアドリブを終え、他の人の演奏を眺めているとめっちゃくちゃうまい!

さっきまでベースでリズム隊に徹していた人がギターに持ち替えて華麗なソロ弾いてるし、なんかキーボードで色々弾いてる人もいるし、中には元プロギタリストの人もいました

ダントツで元プロの人が上手かったのは覚えています

その元プロの人とはセッション終了後、雑談して好きなギタリストの話で盛り上がりました

で、楽しく会話した後に帰りの車の中で僕は思いました

「井の中の蛙もいいとこじゃねえか!」って

当時の僕の周りにはギターを弾く友達がいなかったんです

ギターを弾いたことない人からすれば多少弾ければそりゃ上手いんです

僕はそんな環境に満足していました

そんな自分にめっちゃくちゃ腹が立ったのを覚えています

夜中の2時くらいに車を走らせながら思いました

そんなことがあって、音楽に対して何も知らない自分に気づき、真剣に学んでみようかな、と思い音楽理論の勉強を始めました

別に理論を知らないならセッションに行くな、ということでは全然ありません

ただ僕の場合、こういった苦い経験があったので少しは準備してからの方が良かったかな、という後悔がちょっとだけありました

コピーするだけなら音楽理論は必要ない

単に好きな曲をコピーするだけなら音楽理論は学ぶ必要ないです

スコアの見方さえ覚えておけば音は出せますから

それでも十分にギター演奏を楽しめますし、実際僕もそうしてきました

音楽理論を学ぶのってまあまあだるいんですよ、特に最初のうちは

「は!?テンションって何?オルタードって何!?♭9って何!?ムキー!!!」

となることもしばしばです

なのでギター演奏するすべての人が理論を学ぶ必要はないと思います

理論に捉われて自由な発想ができない、という意見に対して

たまに「理論的な事に捉われて、自由な発想で音楽ができないのではないか」という意見を耳にします

そうとも言えるし、そうでないとも言えます

考えが偏りすぎないように柔軟な姿勢で

「こういう考えもあるよ、お、そういうのもあるんだ、いいね」

と、新しい発見に対して否定しないことが良いんじゃないかな、と個人的に思います

ここで、僕の敬愛するブライアンセッツァー氏の言葉を借ります

「ロックミュージシャンが理論的なことを知っていたらクールじゃないか?感性も大事だが、全く新しいタイプのギタリストが生まれると思う」

現在はバリバリなロックンローラーでありながら、子どものうちからジャズギターのレッスンを受け続けていた彼だからこそ説得力のある言葉だと思います

キングオブロックンロール!!【Brian Setzer】(ブライアン・セッツァー)の魅力を語り尽くします!!みなさんギターは弾いてますか? どんな人でも、ギターを弾くきっかけを与えてくれた「ギターヒーロー」はいると思うんです 今回は...

まとめ:音楽理論を学んでおくとプラスにはなると思います

理論は学ぶと良いことばかりだと思ってます

もちろん勉強は退屈なことも多いです

「なんでこんなんやらんといかんの?」

と思うこともしばしばです

でもがんばった分のリターンはとてつもなく大きいと思います

知識は財産ですからね

もちろん理論を学ばないことがダメだというつもりはありません

人それぞれ、楽しみ方は違いますから

是非とも柔軟な姿勢で音楽に向き合ってみてはどうでしょうか

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